彗星君のこと

一応今年から3年生なので

新人研修医が下につくことになりました。



来る前は、

「もう、あれもさせちゃお、これもさせちゃお、面倒なことぜーんぶ押しつけちゃおheart04

的に、ウキウキしてたのもつかの間、

新人さんに期待し過ぎた自分を反省down



特に、私の下にあてがわれたのは、

「3年に一度現れるかどうか」

というほどに、彗星のごとく現れたダメダメ君なのでした。

なんでコンナヤツが国家試験をパスしたのかsign02

医師不足のマスコミ論調を受けて、焦った厚生労働省が、今年は合格を大盤振る舞いしたからですannoy

誰かコイツの免許を奪ってくれannoy




モサモサ君(仮名)のデキナサっぷりは、ほぼ完璧で

手先が不器用
フットワークが重い
知識がない
記憶力皆無
常識がない
空気が読めない




まず採血!

緊張し過ぎだっちゅうの。

針を持つ手が震えるもんだから、

そして震えるまま刺すもんだから

当然血管内に入るわけもなし。

私だってね私だってね

初めての時は震えましたよ

ええそりゃもう、止めようと思っても止まらなかったですよ

でももう2ヵ月経つんだからいい加減…

失敗しすぎで患者さんの腕は真っ青ですsweat02

当然、患者さんからクレームついてます





それからね

抜糸するとき左手の摂子離しちゃうから

患者さんの皮膚切りそうになってますけど



あとね

滅菌布の上に素手で手をだすもんだから

道具が全部バッチクなっちゃうんですけど

滅菌布だけでも3000円だからね

病院がその分赤字になるのよ




ついでにね

尿道バルーンをそのまま引き抜こうとするもんだから

尿道損傷で大出血寸前なんですけど

ホント、初めてのことをやるときは、

必ず私を呼びなさいよannoy




あとね

ENBDチューブの鼻抜きするとき

間違えて患者さんの喉×××を摂子でつまんで引っ張ったでしょ

知ってんのよーbomb




毎日毎日、ちょっと目を離すと何が起こるかわからないのが一年生weep

つい自分の2年前と比べちゃうよーdash

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お金をもらうと切なくなるよ

病院では一応、禁止されている「職員への謝礼」
うちも一応遠慮してますが、
公立病院ではないので受け取っても怒られることはありません


私も何度かいただいていますが
チップを下さった方は
何故か1年以内に亡くなってしまうので
いただくと複雑な思いに駆られます。


<仮説1>
癌だと解ると藁にもすがりたくて、お金を渡す気になる

<仮説2>
死ぬ前に他人に優しくしたくなる

<仮説3>
末期癌ではお金の使い道がない


今日もまたいただいたんですが
「ああ、この人も死んじゃうんだ…」
と、とっさに思う私はだいぶひねくれています(/_;)

ちなみにそんなジンクスがあるのは同僚の中でも私だけです。不思議。

さて気になるのは心付けの金額。
私の経験では 5000〜50000円です。
同僚の中には最高10万円という人もいますが
さすがに3万円以上いただくと、ぼったくってるような、犯罪をしているような罪悪感にかられます。

商品券でくださる方もいますが、
デパートなんて行く暇ないので
同じ金券なら図書券の方がいいです。
あとはクオカードとか、スタバカードとかも意外と嬉しいかも…(←あさましい)


お金をいただいても治療は変わらないけれど
点滴とかを新人さんに任せないようにしようとか
何か異変があったらすぐにエコーをあてようとか
色んな時間繰りで融通しようとか
ちょっとのワガママは気にせず受け入れようとか
「心意気」の点で少しだけ変わるのかも。
私も人間なので…

そしていただいたお金は
結局申し訳なくて一銭も使えず
全部家に保管してあります。
同僚もだいたい似たり寄ったりです。

お手紙もよくいただきますが
これはお金より嬉しいです。
でも、一度読んだら読み返すことはないです。
特に今はもう亡くなった方のお手紙は読み返しません。
他人であっても、一度でも主治医を勤めた患者さんを思い出すのは、つらい作業であります。

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End Stageを診るということ

もうすぐ死んでしまいそうな段階の患者さん

のことを

End Stage  または  ターミナル

と、私達は呼んでいます。

 

 

私が担当した患者さんも、64歳のエンドの方でした。

患者さんの体力を考えると、これ以上、癌の治療をするのは無理でした。

そして癌はこれ以上ないほど成長し、

お腹にも胸にも水が溜まって、

呼吸が苦しくなって、食事が食べられなくなり 入院されました。

 

 

入院した初日から、

この方は今回の入院期間中で亡くなるかもしれないと思っていました。

でも、点滴とか抗生剤とか、少し胸の水を抜き取ったりとか、

場当たり的な治療をしていたら、患者さんは呼吸が楽になり、

ご飯もだいぶ食べられるようになりました。

「これなら退院できそうだなー」

と、ご本人もまんざらではない様子。

  

 

でも本当は。

血液検査のデータは悪化を辿る一方。

あと1ヶ月もしたら多分致命的な血液データになるだろう。

癌は今にも一気に崩壊しそうなほど大きくなっている(崩壊したら多分一気に死ぬ)。

胸水はだいぶ溜まっている。

正直言って、明日をもしれない状態でした。

 

 

この状態で退院させるなんて、正直、正気の沙汰とは思えない。

けれど、今、家に帰らせなかったら、この人一生家に帰れないかも。

帰らせるなら今が最後のチャンスかも。

 

 

って思って、全てを胸にしまって、黙って患者さんを退院させることもあります。

「ご飯も食べれるようになったし、息も楽になったから」

って、自分の気持ちも、患者さんをもだまして。

 

退院日に、

「お大事になさってください」

「先生、ありがとうございました」

って、お互い深々と頭を下げた景色が気持ちの中でこびりつきます。

あれが今生で見る、この人の最後の姿なのかもしれなかったから。

 

 

一昨日退院した私の患者さん、私、何もできなくて本当にごめん。

私を信じてくれたのに本当にごめん。

きっと全てを察して、それでも騙されてくれたこと、本当にありがとうございました。 

 

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研修医 終わりました

暇さえあれば寝たい!患者さんが特定される話は書けない!

っと、ブログ更新せず2年放置しました。

 

 

2年経過したということは・・・

研修医終わります。あと1週間で。

ああ、なんて恐ろしいフレーズ。

最初の頃こそ 研修医大変だー、もう全然わかんないー、早くオトナになりたいーcrying

と、半泣きだったものの、

最近、この研修医っという立場に アジをシメて きてしまい、

まだまだ研修医がいいなー。。。。

と思ってしまう今日この頃。

 

 

入職した頃は、3年生って何でも知ってて何でも出来て スゴーイshinesign03

って思っていたけれど、

何にも知らなくて何にも出来ないまま 3年生になる現実。

 

 

この現実に目を背けて、4月からは 内科医としてはじめのいっぽを踏み出します。

何をトチ狂ったか、下手すりゃ外科以上に激務の内科を選んじゃいまして、

今更 後悔してるんだけど、遅いか。。。

(どうしても、学生の時からずっと、その臓器が好きだったのよぅ)

 

 

悩みましたが、今後、ブログにかける時間もなかなか創れないと思うので、

コメントへのお返事はできないことご了承ください。

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チームプレイ その2

さて。研修医の仕事とは何か。

 

大病院の場合、患者さんの主治医は基本的に 研修医です。

 

えー? かっこいー! とか

すぐに主治医なんて出来るの~? とか色々反応あるでしょうが、

 

主治医っていうのは、

基本的にその患者さんの採血をしたり、点滴ラインを採ったり、

聴診したり触診したり 次の検査内容を考えたり いろんな手続きしたり

薬の処方をしたり 食事の内容を決めたり 話を聞いたり

担当看護師さんのご機嫌をとったり

 

つまり雑用係です。

 

治療戦略とか大きな検査方針とか 病状説明の基本方針とか(癌や余命告知とか)は、

患者さんに見えないところで

黒幕たるオーベン(=上級指導医)軍団が色々暗躍して研修医を操ってます。

 

 

さて そんな研修医の仕事の中でも、この時期一番難渋するのが点滴刺し。

だんだんとコツを掴んできたような気もしますが、

手先が不器用な私には何とも苦手な仕事のひとつです。

 

 

若い患者さんは血管もピチピチしてるのである程度大丈夫なんだけど、

高齢者は血管が硬くなってたり、皮膚がたわんでいたり、血管が潰れてたりして、

血管が見えてるのに、血管が逃げてしまって入らないとか

パンパンに浮腫んでいてどこに血管があるのか分からないとか

異常に血管が細かったり蛇行してたりして

 

 

何回刺しても

全然入らないときがあるのです。しかも夜中とか。

当直の同僚を呼びつけて二人で四苦八苦しても全然入らないし。

 

 

でも、ライン採り(=点滴刺すこと)ぐらいでオーベンを叩き起こすわけにもいかず、

かといって このままだと永遠に点滴入れられないよ~

と弱気になったときの魔法の一言を開発しました。

 

 

オーベンの寝ている仮眠ベッドに足音を忍ばせて恐る恐る近づき、

 

「すみません、浮腫がひどくてラインがなかなか採れません、

このままだと患者さんとトラブルになりそうなので

申し訳ないのですがお願いできないでしょうか」

 

これ、結構使えます。

この一言がありさえすれば、

 

「え~?ライン採り?俺眠いし・・・華ちゃん、ネバーギブアップだ、頑張れ」

と、戦場に1人送り返されることはありません。

 

「そうか。。。じゃあ俺がやるよ」

 

と快くお引き受けいただけます。

とはいえ、こういう人は上級医もライン採りに苦戦することが多いですが。。。

 

 

さて、この魔法の一言、結構いろんな場面で使えます。

 

 

こちらの揚げ足ばかりとって文句ばかりつける患者さんに病気の説明をする時。

飲薬拒否の患者さんにどうしても治療の同意をもらいたいとき。などなど。

 

 

「トラブルになりそうなので、一緒についてきていただけないでしょうか」

 

 

と言うと、ついてきてくれるばかりではなく、実行もしてくれるので大助かりです。

とにかく、

 

 

自信がないことに取り組む時は 周りの力を最大限に活用しよう!

 

 

が、この時期の研修医の魂胆であります。

ある意味、寄生虫のような研修医生活を満喫しております(^^;)

 

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チームプレイ その1

現場に入って1ヶ月半が過ぎ、少しだけ慣れてきました。

 

 

最初は看護師さんに怒られ・嫌味を言われ・こき使われ

よく、世間の男性諸君が

「看護師さんって優しそうだし、合コンしたいな★」

なんて言ってるのは まったくもって アンビリバボー!!

世界中で看護師さんほど怖い人種はいなーーーいっ!!

とか思ってました。

 

 

小さい頃、

普段は ガナリ声で自分を叱り付けている母親が、

電話に出たとたん、声が1オクターブ上がって、お上品に話している姿は

誰もが目にする「女の豹変ぶり」だと思いますが、看護師さんもアレと同じです。

 

 

でも、

 

 

当直の時に夜勤の看護師さんとお喋りしてると段々仲良くなったりして、

担当患者さんが亡くなってしまった時には励ましてくれたり、

今度一緒に飲みましょうよー。 とか誘ってくれたりします。

 

 

仲良くなると、看護師さんは意外とイイヤツ。

 

 

担当患者さんの相談も色々できて、

診断がつかなくて困り果てたときとかは、

経験談を話してくれたりして参考になるし、

 

 

朝行くとすぐに、「センセー、待ってたよ~、昨日の夜○○さんがねぇ~」

って、足早に寄ってきて 詳しい報告をくれるので、

看護記録をいちいち読まなくても患者さんの状態の把握がすぐ出来て、

いいことづくめです。

 

 

が、逆に当直の時とかは、

「△△さんのこと・・・困ったなぁ どうしよう。。。

あ!当直メンバーの中に華がいるじゃん!おっしゃ、華に聞いてやろー」

って、気軽な気分になるらしく、

他の1年生には全くコールしないのに、

ジャンジャカジャンジャカ PHS鳴らされて起こされるのでちっとも眠れません。

(↑都合のいいようにコキ使われてるとも言う)

 

 

でも、とにかく、

自分の担当患者さんのことは出来る限り多くの人に知らしめる

ことが大事なんじゃないかと思えてきました。

 

 

小さいことでも同僚や上司や看護師さんに色々愚痴ったり相談したりしてると、

私の担当患者さんに自然と注目してくれて、

色んな角度からアドバイスがあったり、

 

私が他のことで忙しくしてて、なかなか患者さんに会いにいけなくても、

患者さんの小さな変化も教えてもらえたりして、

次の検査計画を決めるときの参考に出来たりします。

みんなが私の患者さんを把握してくれると、すごく安心です。

 

 

それに、

カンファレンスで 看護師さんが教えてくれたことをそのままの表現で発表すると

「キミ、よく観察してるねぇ」

とお褒めの言葉ももらえたりするし。。。(^^;) ただの受け売りで済みません。。。

 

 

ちなみに、オーベン(=上級指導医)の使い方も少し覚えました。

それはまた今度~。

 

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当直

10日間に4回のペースで当直をこなしている華です。

 

当直っていうのは 恐ろしいシステムで、

医者になる前は

「そんな話、嘘に決まってるがな」

ってタカを括っていたのですが、

 

一応説明すると、

 

まず、仕事開始は朝7時

入院患者さんの採血とかレントゲン撮影とか 体の状態のチェックをやって、

でもって、

なんだかんだと仕事が一段落するのが夜8時

 

当直の日は、引き続き仕事して

仕事して仕事して仕事して

歩き回って走り回って 走って歩いて 歩いて走って

急変患者さんに対処したり 看護師さんにセッツカレたり

次の日の朝7時まで休むことなく働きます

 

(いや、休むことなくっていうのは嘘。1~3時間くらい眠れる。)

 

ところが仕事はここでは終わることなく、

エンドレスワーク、ワーキングスパイラル。

 

で、朝になるとまた仕事開始時間になるので、

採血したりレントゲンしたり 体調のチェックをしたり

そして夜8時まで働いて、やっとここで開放です

 

 

つまり 連続勤務時間 35時間

 

 

キツイことキツイこと。

 

カルテでも書こうと思って椅子に座ると ガクリと寝てしまうので、

出来るだけ立ち姿勢をキープすることがコツです。

 

この当直が、早ければ2日に1回、長ければ3日に1回めぐってきます。

休日は月に1日、やっとこさもらえます。ちなみに明日がその貴重な休日。

 

ワイワイと祭りのように進む仕事も結構あるので、

怒られても怒られてもヘコタレず、意外にも楽しくやっちゃってるのですが、

 

 

当直でフラフラになってるときに、

そんでもって

生きるか死ぬかの重症患者さんのところに駆けつけなくちゃいけないときに、

 

「昼間は病院込んでるから 夜間の救急外来に来てみたわ!

お金は払うわよ、アタシは忙しいのよ、

さぁ、医者ならツベコベ言わずにさっさと薬を出しなさいっ!」

 

みたいな患者さんの外来をやらなくちゃいけなかったり、

(↑うちは夜間外来の担当は研修医)

 

「一昨日から症状はあったんだけど、夜になって不安になっちゃって...」

 

みたいな人を診なくちゃいけなかったり、

 

結局のところインフルエンザだの便秘だのって人だったりすると、

 

なんとなく

だったら昼間こいよっ

と内心思ってしまう今日この頃です。

 

それにこういうタイプの患者さんって、

どうしても重症患者さんのところに行かなくちゃいけないから、

とりあえず採血結果が出るまでの間、点滴につないで

少しの間、重症患者さんのところに駆けつけていると、

自分が後回しにされちゃったと思うらしく、怒り出しちゃうんですけど。。。

これが一番気が重いなぁ。

 

 

この愚痴を上司に漏らしたら、

 

あのね、そういう人はね、遠慮なく点滴入れちゃっていいわよ

失敗しても、5回まで刺しちゃっていいわよ

動脈採血も何回かチャレンジしちゃっていいわよ

だって

この時期(=新人がウロチョロする時期)に しかも夜間に

大病院を診療所代わりに使う方が悪いんだものっ!!

 

と力強い許可をいただきました。

 

 

ちなみに点滴ライン入れはちょっと苦手です。今月はサーフロー強化月間にします。

 

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ホントにあった恐い話?

就職してみて、日々研修医の生活が明らかになっていきます。。。

私の母校の研修医は、当直もオンコールも基本的に免除されているので、

基本的に1日14時間も働けば 用が足りる仕組みになっており、

かなり楽しげな研修生活を送っていたので そんなもんかと思っていましたが、

 

 

研修医といえば、一般的に超キツイ仕事の代名詞、

いやはや聞くだに凄まじいものがあります。

 

 

この病院に限ったことかどうかは知りませんが、

 

 

3泊4日間、一睡も出来ずに仕事をしていたら

目から血が出てきた

 

 

とか

 

 

当直の夜、やれやれやっと眠れると思って、

ずっと気になっていた 耳かきをしようと思い、

耳に綿棒を入れたところ、

その瞬間 睡眠に落ち崩れてしまって、

綿棒が耳の奥深くに入り、

鼓膜を破ってしまった

 

 

とかいう話を聞くんですけど~

(どちらも去年あったことらしい)

 

 

研修医が終わってもそれで悠々自適に入る訳でもなさそうで、

ある日の女医さん達の会話は、

『どれだけ家がヒドイことになっているか対決』

 

流しに置いた食器にカビが生えていた とか

洗濯する時間がなく 次々と病院で新品下着を買ったら、下着70枚になった とか

生ゴミを出し忘れたまま1ヶ月半放置したら×△□※×○・・・ とか

(↑働きすぎて家に帰れないからです、先生達の名誉のため、念のため)

 

ああもうそんな家で私も暮らすのか暮らすのか?!

と目の前が真っ暗になるような 豪快な話ばかりでした。

 

ちなみに

『ある日家に帰ってみたら、卵が爆発していた』

という女医さんがいたそうで、

『さすがに 卵が爆発するなんて聞いたことないわー』 と感動され、

押しも押されもせぬチャンピオンの栄冠を手にしたそうです。

 

 

私の場合、今のところ洗濯物は溜まることなく洗えています。

 

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国家試験回想録②

いまさら~?。。。って感じなんですが、書くと宣言していたので、

国家試験1日目のことを書きます。

 

 

試験監督(たぶん厚生労働省の官僚) のことなんです。

 

 

今回は、黒板はあるけど、時計がない教室で受験しました。

 

受験生70人程度に対し、試験監督は5名。

男性2名、女性3名。

みんな申し合わせたように、黒いスーツを着て、

ジッと受験生を見据える立ち姿、すごい威厳と圧迫感があります。

男性監督員は、

1人は50歳くらいで、いかにも偉そうな感じで話す人。

もう1人は20代半ばといったところ。今日の主人公はこの男性です。

 

 

精悍な顔立ちの中に、あどけなさと いたずら感が漂う表情をしつつ、

礼節や立場はきちんとわきまえていそうな感じの、好青年です。

立ち姿がピンとしているので、たぶんスポーツやってるんじゃないかな。

 

とにかく 爽やかなのに 熱血で真面目そうな、好青年です。

 

 

さて、 

国家試験 1科目目は、約3時間の試験時間だったんですけど、

結構難しかったんですよ。しょっぱなから。

 

うぅ、難しい。。。国家試験ってこんな難しかったっけ?!

 

って悶々としてて、やばいなー、こりゃ見直しの時間足りないなー、

と時間の心配しながら 腕時計にチラリと目をやると、

 

残り1時間半。

 

なーんだ、意外と時間あるじゃん、

よしよし、余裕でいけるぜぃ!

っと余裕をかましていたのも つかの間、

まだ数分も経っていないっていうのに、いきなり

 

「残り15分です」

 

ってアナウンスが出たんです!

 

 

えっ。。。ええっ?!!

 

 

ってビックリしながら、我が腕時計にジッと目をこらすと。。。

私の腕時計、もう瀕死の状態で、

秒針なんか 第Ⅲ度房室ブロック みたいな動きになっちゃってて、

もうはっきりいって、

ご臨終~。みたいな (T_T)

 

 

この時計、私が人生で重大局面に立ったときには、

どういう訳か必ず根をあげるのがお約束になっていたので、

国家試験の前から、

「ひょっとしてヤバイんじゃないの。。。?」

と予感はしてたんですが、

 

こんなときに orz

 

 

でも、今は答案作成に1分を争う事態なので、

ガッカリしている余裕はない。

その辺をウロウロしていた監督員をとっさにつかまえて、

「すみません、腕時計が止まっちゃったんです、申し訳ないんですが

 貸していただく訳には参りませんでしょうか」

と懇願したのが、先に紹介しました監督員です。

 

 

そしたらこの好青年、今までの官僚顔が 突然崩れて、

「えっ(←絶句)。。。。すみません。。。」

とか言って、モジモジしながら ビシッと決めた黒いスーツの下に隠れた

自分の腕時計をはずそうとしてくれてるんです。

 

 

すみませんなんて謝らなくていいのにぃ。。。悪いのは私なんだから。。。

 

 

と恐縮している私の目の前に差し出された腕時計はこれ。

 

P1030233_1 (←誇り高き国家試験監督員の腕時計)  

 

 

 

 

 

 

 

し、しらゆき姫?!

こんな好青年の腕から?!

 

でも答案作成の締切時間は迫っている。

時計はデザインではなく、正確な時間を示すこと が何よりも重要である。

なによりも、貸してもらった身で贅沢を言える立場にはない。

第一、こんなことで動揺しては医者になれない。

 

 

と一瞬のうちに考えて、何事もなかったように、

「ありがとうございますっ」

とお礼を言って、ひったくるように 白雪姫ちゃんの 腕時計を借り、

答案作成を続けたのでした。

 

 

休み時間とかも、時計がないとお話にならないので、

結局この時計は1日中拝借し、腕に巻いていたのですが、

 

 

普段、クールな時計(←しかし外見とは裏腹に、プレッシャーに弱く すぐ根をあげるウイ奴)

をしている 私の手首で、

いきなり 白雪姫 がニッコリと微笑んでいる姿は結構人目をひいたらしく、

 

「その時計、どうしたの?」

 

と何人もから聞かれました。

そして、その威厳を保つべきであった試験監督は密かに、私達から

「あの監督ちゃん、カワユイ★」

と思われてしまったのでした。

 

 

さてその試験監督ですが、

試験中、時計が気になるのか 私に負い目があるのか、

はたまた時計を貸した以上 妙な愛着が湧いたのか、

なんとなく 私の周りをウロチョロしてくれていて、

私も試験監督に対して妙な圧迫感を感じないで試験を受けることが出来ました。

 

 

最近は携帯電話を時計代わりにして、腕時計を持たない人も多いから、

きっと彼もその一人で、

でも、試験監督に出かける日の朝、

「そういえば、携帯電話は持ち込めないっ!」

と慌ててしまい、咄嗟に その辺に転がってた、

娘さんか、姪御さんかの時計を掴んできちゃったんだろうなー

(そして、「スーツで隠れるからバレないだろう」 と タカをくくってたんだろうなー)

と思います。。。。一応これは彼に対するフォローです。

 

 

他にも、

私の頭上の蛍光灯が突然切れちゃったりとか、

受験番号も いかにも落ちそうな語呂だったし、

まったくトホホな国家試験だったんですが、一応合格しました。

 

 

今年の国家試験はガイドラインを無視して出題されたので、

予備校いわく、 『近年稀に見るエグい試験』 だったそうです。

専門の先生に尋ねても、解らないと言われてしまう問題が必修に含まれており、

はっきり言って厳しい試験だったんじゃないかと思います。

 

 

私の得点は、結果的には 普通に安全圏に入っていましたが、

試験中は常に ギロチンが後ろから追い掛けてくる錯覚があって、

常に 再受験を意識しながら回答した試験でした。

合格した今でも、

「実はギロチンで尻尾切れちゃってるんだけどね。。。」 って気分です。

 

 

本来なら出会えるはずの患者さんに出会うためにも、

私はここで怯むわけにはいかない。

ここまで来た以上、どんなに苦しくても受かるしかないんだ。

 

と、悲壮感と使命感に満ちた想いで胸いっぱいに、そして、

 

 

これしか解らないけど、お願い通してーー!

ホント勉強不足でごめん、こんな馬鹿でごめん、

でもお願い どうか もう許してーー!!

 

と、図々しくも厚かましい性格を垣間見せつつ、

精神力とマゾヒスティックな忍耐力で乗り切りました。

 

 

来年の受験生の皆様、頑張ってください。

そして試験監督の皆様も、頑張ってください。

 

この場を借りて改めて、時計を貸してくださった監督様に御礼申し上げます。

 

 

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合格発表

3月29日、ついに合否が発表されました。

 

おかげさまで合格いたしました。

 

ドキドキしすぎて死にそうでした・・・

ということは全くなく、

予備校の主導の下、自己採点である程度予想が着いてたので、

悠長なものでした。

致命的なマークミスはなかったようで、本当によかった。

 

 

発表はネットで見られますが、せっかくの記念に厚生労働省に行ってみました。

Img_2400 (←これが医政の総本山、厚生労働省)

 

 

   

 

合格番号が掲示板に張り出されている形式ではなく、

合格者名簿が机の上に置いてあって、

各自粛々とそれを見るだけの淡々としたものです。

Img_2395

 (←発表会場の様子)

 

 

 

基本的に、厚生労働省まで わざわざ来る人は、

ある程度合格を予感している人だと思われるので、

特に奇声をあげることもなく、静かに静かに進みました。

Img_2397 (←発表冊子の表紙)

 

 

 

自分の番号があるのを確認した最初の感想は

「うむ。」

友達の番号があるのも確認して、

記念に写真を撮って終わり。。。

 

 

うーん、なんだかパッとしないのう。。。

 

 

しかし、私の友人の中には、

引っ越してきたばかりでパソコンが接続できず、

漫画喫茶で待機しながらネットの合格発表を見た友人も多かったので、

贅沢はいえませんなぁ。。。

(しかし漫画喫茶の周りの人も、

隣で医師国家試験の発表をドキドキして見てる人がいるとは予想外でしょう。。。)

 

 

さて、国家試験終了直後から、

「いつになったら結果が分かるのか」

と親戚・友人から督促されており、

そのたびに、

「3月29日だよ」

と答えていたのですが、

 

 

こう答えてしまうと、普通は

「3月29日の午前10時

と勝手に思い込んでしまうのですね。。。

(その自信にあふれた思い込みの根拠はいったいどこから?!)

 

 

実際の発表は、午後2時だったので、

午前12時を過ぎた頃から、

 

『いつになっても連絡来ないんですけど!!!』

と、私の知らないところで みんな激怒しており、

 

『連絡来ないってことは、落ちちゃったのかもしれない・・・』

と、私の知らないところで みんな落胆し、

 

『落ちちゃったのに、本人に面と向かって確認できない』

と、私の知らないところで みんな悩み、

 

『○○さんなら、華の合否を知っているかも』

と、私の知らないところで みんなネットワークを構築してました。

 

 

私の知らないところで徐々に狭まる不合格の包囲網。

 

 

その頃、私は クースカ クースカ と

お昼寝の真っ最中.....(^^;)

(↑前日に友人と前祝いで飲みすぎたから。発表はまだ数時間後だし。。。)

  

 

で、お昼過ぎに ヨッコラセ と厚生労働省に行き、

すぐに保健所に向かい免許申請の手続きをして、

(↑就職先から、「ちょっとでも申請が遅れると業務に支障が出るぞよ」と脅されてるので)

さてと みんなに報告するか!

・・・という状態になったのが午後4時前

 

みんな合格を喜んでくれつつも、なんか怒ってました(泣)

『おめでとう!でも遅い!朝から どれだけ心配したことか~!!!』

 

それで、

『顔見たいから、今からウチに来い!』 の大合唱。

 

ひとしきり挨拶回りしてたら、

彼氏とのお祝いディナーの約束に間に合わなくなってしまい、

結局この日の夜は、一人コンビニ弁当の夕食を寂しくとりました(T_T)

P1030264 (←深夜0時に摂る祝い膳。。。)

 

 

 

ちなみに、私と同じ番号の人は

全国12会場全て合格していたので、

なんとなく連帯感を感じ、嬉しくなりました。

ホントは、すごく語呂の悪い受験番号だったのですが、

意外と勝負強い番号なのかも。

自分の番号を確認するときより、他人の番号を確認するときの方が余程緊張しました。

 

 

というわけで、

おいしゃさんのタマゴ、無事孵化しました。

 

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