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2006年9月30日 (土)

カミカミ医学語録

よく、 「先生は今、カンファレンス中です」

等と言う時がありますが、なんのことはない、

カンファレンスとは会議のことです。

 

 

その科の教授以下、研修医の先生に至るまでが一部屋に集まって、

入院 or 退院の患者さんや、大きな変化のあった患者さんの

カルテやレントゲンを持ち寄って、

「○○の治療の後、△△の投薬で様子を見たいと思いますがいかがでしょう」

「うむ、よかろう」

みたいなことを、日々 早朝より行うのですが、

このカンファレンスの発表を学生がやらされる時も結構あります。

 

 

カンファの発表はイヤなものです。

50人もいる人々の前で話すのは、小学校の3分間スピーチよりも緊張するし、

偉い先生から どんな質問が来るか分からない、

どんだけ無知が明るみに出て 満身創痍になるか分からない緊迫感。

(もちろん、私が説教を垂れる立場なら、めっちゃヤル気満々でスピーチします(笑))

 

 

「40歳女性、腹痛と吐気を主訴に来院されました、

今までに喘息と椎間板ヘルニアの既往があり、他に・・・」

 

 

と、作成した資料を読み、補足しつつ、紹介するのですが、

私は、質問の怖さの他にも、恐怖はあります。

 

 

① マイクを通して聞こえる自分の声が イヤなこと

② 緊張のあまり 早口になること

早口のあまり、噛むこと

 

 

ここで苦手な単語をご紹介します。

虫垂切除術 (←いわゆる盲腸炎の手術のこと。盲腸取っちゃいます)

 

これ、1.5秒間で言ってみて下さい!

もそもそ っとじゃなくて、アナウンサーになったつもりで、大声で・滑舌よく。

できれば、5秒間で3回 言ってみて下さい!

 

 

ちゅうすいせつじょじゅ ちゅ

 

 

・・・って言っちゃうんですよ (T_T)

あっ!噛んじゃった、恥ずかしい~!もう一度言い直さなくちゃ・・・

 

 

と、よせばいいのに、

 

 

「失礼しました、今までに喘息と  ちゅうすいせつじょじゅ ちゅ、、、

あ、あれっ、ちゅうすいせちゅじょじゅちゅ、、じゅつ、、」

 

 

焦れば焦るほど、この状況を一刻も早く逃げ出したいと思うほど、

せつじょじゅ ちゅ  を連発!!

ちゅ の悪連鎖に はまって、せつじょ でさえも  ちゅじょ  に変身 

 

あまりに恥ずかしいので、この単語は英語を使うことにしています。

Appendectomy (Appe = 盲腸、dectomy =摘出)

つまり、アッペンデクトミー。これならスラスラ言えるし! おほほほほ~!

 

 

しかし、これはどうですか?

 

喘息と 虫垂切除術十二指腸切除術 の既往があります。

 

十二指腸切除術って、(多分deuodenumdectomy?) なんか聞きなれないので、

結局日本語で言わざるを得なくなります。

 

しかも 「じゅーにしちょー」 と、舌の動きを思い切り甘やかしているところへ、

いきなり試練の 「せつじょじゅつ」

もう、江戸っ子には たまらない言葉でしょう。

短い単語の中に、「サ行」の発音が5つと、「タ行」の発音が2つあるのですから。

 

 

同じく、私が大変苦手とする単語のひとつに、

除皮質硬直

があります。正しく読むと、

じょ ひしつ こうちょく

となりますが、

 

じょつこうちょく

じょひしちゅこうちょく

じょひしつこうちく

 

どうしても、上3つのどれかになってしまいます。

「あっ、じょひしつ が噛まないで言えた!」 と瞬間的に喜ぶと、

思わず気が抜けて、最後に 「こうちょく」 が 「こうちく」 に。

 

 

もう赤面!赤面ですよ!これを50人もの前で披露するんですから!

 

 

あぁ、来年からのカンファ地獄が憂鬱~

誰か助けて (T_T)

 

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2006年9月26日 (火)

限られた資源の争奪戦

この時期になると 怪しげな噂が あちこち飛び回り、

 

「○○内科は、××から出題するって!」

 

××の部分は、

授業プリントだったり、クエスチョンバンク (←医学部生必携の問題集) だったり、

過去の卒業試験問題だったり、国家試験問題だったり、

色んなバージョンがありますが、

 

 

今日出てきた情報は、××のところが、

かなりマニアックな問題集で (『CBT 国試に出る薬』ってやつですよ、今更CBTですよ?)

しかも、その科というのが 超マニアックで判定の厳しい科目だったので、

こりゃ早速購入しなくてはと思い、慌てて購買部に走りましたが、

 

 

ぜ ん ぶ  売 り 切 れ 。

 

 

その部分だけ いきなり空っぽになりすぎて、周りの本が崩れてきてますけど。

 

 

大慌てで Amaz○n にアクセスするも、今在庫がなくて、届くの2週間後だって。

卒業試験始まる直前に届いてもねぇ・・・

 

 

こうなると、町中のどこの本屋を探してもある訳がなく、

医療系書店に問い合わせてみるものの、ぜーーーーんぶ売り切れ。

情報争奪戦に惨敗した形です。

 

 

天国から垂れてきた蜘蛛の糸にむらがる 地獄の住人よろしく、

医局から流れてきた『CBT 国試に出る薬』 にむらがる6年生。

糸に掴まることの出来る人数限られてますけど。

私は引き続き、地獄で糸を待つ身にて。

 

 

そういう直前情報は、100冊分確保してから流してください。医局殿。

下界では、戦地で食料を奪い合うかのような

弱肉強食ワールドが展開されていますのですよ。 

 

こんな当たるんだか当たらないんだか解らない情報に いちいち踊らされて

その度に3000円~10000円の大金を失っている 私たちをお笑いください。

(私は、まだ国家試験復元問題集2年分=13,000円 しか踊ってません、テンション低いので・・)

 

 

逆に言えば、医学関係図書の執筆者の方々は、

この時期がチャンスだろうと思います。

フラリと大学にやってきて、生協の食堂で、

「俺、卒業試験、ラングマン(←発生学の本)の前半から集中的に出したよ」

とコソコソ言っていれば、どこかで6年生が聞きつけて、

あっという間に80冊くらい売り捌けるに違いありません。

 

 

 

 

さて、全然関係ないですが、そろそろ組閣の時期ですね。

次期 厚生労働大臣は、私たちの医師免許にサインアップされる人物なので、

どなたが就任されるのか、楽しみです。

 

昔、先輩が、

「俺、医師免許の大臣の名前は 坂口力さん なんだけど、

麻薬取扱免許は、石原慎太郎さんだったんだよ!これは嬉しかったねぇ~」

※麻薬取扱免許は都道府県知事の発行によるものなので。

と言っていたのを思い出し、

あぁ、出来れば素敵な名前の人になっていただけると記念になるなぁと

ミーハー心を隠し切れない今日この頃です。

 

 

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2006年9月23日 (土)

彼氏の写真大公開?

P1120004最近  新しく出来た彼氏です

毎日一緒に寝ています。アバラが浮き出てますが勘弁してください。

 

 

----------------------------------------

 

いよいよ 学校のみんながピリピリし始め、

自習室は狭い中に10人がギュウギュウ詰め、

酸素不足の中で みんな一言も口を利かず 息を潜めて勉強中・・・

 

 

と、ここは防空壕か みたいな展開になってきてしまい、

 

 

もともと試験に対するテンションが 低空飛行の自分としては、

その オーバースペックとも言える 緊張感に耐えられず、

最近は 『グループ学習室』  というところを借り切って勉強するようになりました。

(誰が借りても良い部屋です。20室弱あるので、早い者順)

 

 

さて、全国の医療系教育施設なら 多くはそうだと思うのですが、

こういう小部屋には、お互い診察の練習ができるように、

診察台(ベッド?)が設置されています。

そして、その上には 多くの場合、模擬人形が置かれていて、

心臓マッサージやら聴診やらの練習が出来るようになっています。

 

 

たまに、予期せずうっかり小部屋に入ると、

人形が いきなり足元に転がっていたり、診察台に倒れているので、

本物の人間かと錯覚して ドキリ とすることがありますが・・・

 

 

冒頭の写真は、私がよく借りる部屋にいる

心臓マッサージ練習用のモデルです。

 

 

彼が診察台に横たわっていると、寝るのに邪魔なので、

ベッドから こき下ろしたり、脇に追いやって 私が昼寝しています。

当然、彼にかかっているタオルケットも 奪取。

 

 

「彼氏♪」 とか言いつつ 思いっきり虐待してる?

というご指摘は この際、無視です。私の昼寝の方が大事だもん!

 

 

ちなみに、うちの大学では、

 救命救急練習用のモデル   = Ann君 (アンビューの「アン」?)

 呼吸音聴診練習用のモデル = Mr.ラング(Lung=肺)

 心音聴診練習用のモデル   = ハートマン(Heart Man)

と名前が付いているのですが、この名前は全国共通なのでしょうか?

 

※例:使い方

  「あれー、この間まで この部屋、Mr.ラング がいたのに 今日はいないね」

  「タバコでも 吸いに行ってるんじゃない?

   適当に肺を汚しておかないと、ラ音とか うまく出せないでしょ

   あれでも あの音出すために いろいろ自己研鑽が大変なのよ」 

 

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2006年9月20日 (水)

大宰府天満宮

先週の土曜日、大宰府天満宮に行ってきました!

えぇえぇ。そうですそうです。もう何とでも言ってください。

そう、他力本願、神頼みです。

 

大宰府天満宮は3度目の参拝、

でも、自分の受験のために行くのは これが初めてです。

 

 

翌日には台風直撃が想定されている福岡県。

秋雨前線が台風に うまいこと刺激されて、すごい雷雨です。

 

P1110006_1 と・こ・ろ・が

到着した途端に空は見る見る晴れ上がり・・・ (予想通りの展開)

 

 

 

5000円の祈祷料で 「本殿参拝・お祓い・御札・お守り」 がセットになるので、

せっかく来たのだから コレをお願いしようということに。

 

 

申し込みの時、「祈祷の目的」 を書くよう言われるので、

『医師国家試験 合格』 と書き込みました。

 

ここで、オジョーが、

「国試だけじゃなくてね、 『卒業試験』 も大事なんだよ、

しかもね、卒業試験の 『本試』 って書くのが大事なんだよ!」

と目をキラキラさせて言ったので、ついついそれに乗せられ、

 

※うちの大学は卒業試験本試合格率は3~4割で、

  判定基準も総合点だけでなく、全26科目全てで合格点を取らないといけないので、

  本試験合格は本当に努力と運の賜物なのです。。。最終的には1~2割が卒業できません

 

 

医師国家試験 および 卒業試験 本試

 

 

と 書いてしまいました。(しかも小さい欄に書いたから、めちゃめちゃ細かい字で)

 

 

さて本殿での祈祷。

神官さんが、詔を読み上げて下さるのですが、

「○○~ に 住まいたるぅ~

 華~ よりお願い~ たてーまつーるぅぅ~

 医師~ 国家~ 試~験  おーよーびぃー

 そぉつぎょうしけぇんんんん  ほんんんんぃぃ

と、生真面目に書き込み通り読み上げてくださってしまい、

 

 

もう 心の底から恥ずかしい思いがしましたっ!!

他の皆さん、みんな受験とか安産とか 資格試験合格とか、

いかにも人生の一大事みたいなお願い事をしているのに、

こんな瑣末な指定をしてしまって、顔から火が出そう・・・うぅ~

 

 

とは 思いつつも・・・

「本試で受からなかったら、追試も お願いします

  本試だけで見捨てられたら、本当に困るんです!」

と心の中で慌てて追加祈念。

 

 

ついでに絵馬も奉納することに。

 

つい うっかり、「第100回 医師国家試験」 と書いてしまい

もんどりがえっている オジョー の教訓を活かし、

きちんと 「第101回」を指定。

 

P1110011 ソツのない文面

七夕の短冊みたいな文章だけど、

名文が浮かばずこれにて妥協。

 

 

絵馬を掛けるときって、周りの絵馬をついつい見てしまいませんか?

私は発見しましたよ。すごい絵馬を。

「次男 二郎が せめて ◎◎大学と△△大学に 合格しますように」

・・・すべりどめ・・・?

なんかご両親の次男に対する期待の高さというか 低さというか、

複雑な親心が伝わってきますね。

 

 

ここまで来たら ありとあらゆるイベントを経験しようってことで、

おみくじも当然引きました。

最初 中吉 だったので、根性で引きなおして 大吉に。

この執念深さを試験本番でも 如何なく 発揮したいところ。  

 

 

そんな卒業試験まで あと1ヶ月です。

周りの人々はかなりパニックムードで勉強しています。

学校に泊り込む人も 毎日10人ちょっと いるみたいです。

一方、私は全然危機感がなくって、

何よりも、この危機感のなさが ヤバイのではと思い始めています。

(この時期に、「大宰府に行ってきました」と言ったら、ただでさえ殺気立ってる周りのみんなの顰蹙を買うので、今はまだ内緒にしています・・・)

 

 

勉強面の準備はさることながら、

神様へのお願いは人一倍 しっかりと出来たので、

道真公の名を汚さないよう頑張ろうと思います。

 

 

 

以下、おまけの写真。私が「大宰府天満宮」と聞いて いつも思い浮かべる風景。

P1110003 境内の池にかかる橋。 

P1110009

本殿。

P1110014 伝説の飛梅。

P1110016 池に浮かぶ鯉と亀。

この亀の優雅さには見入ってしまいました。

 

 

 

大宰府天満宮は、境内に入るとすごく落ち着けるし、

飛梅の伝説や道真公の和歌とかも心に染み入るので、大切にしたい神社です。

 

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2006年9月14日 (木)

頑張った人・頑張らない人

歌手の本田美奈子.さんが、白血病でお亡くなりになったのは、

皆様ご存知と思います。

あの頃、私は偶然 白血病患者さんの多い病棟でポリクリをしていましたが、

本田さん逝去のニュースが流れた日の病棟は、

みなさんテレビを食入るように見つめていて、静まり返っていました。

いつもは賑やかな病棟とは対照的に、

テレビの音だけがやけに大きく感じられたことを覚えています。

 

 

白血病を経験される方は芸能界でも多く、私の記憶では(間違っていたらすみません)

  俳優の渡辺謙さん、

  タレントの吉井怜さん、

  女優の夏目雅子さん、

  カンニングの中島忠幸さん、

等がいらっしゃいますが、

夏目雅子さんと本田美奈子.さんはお亡くなりになられました。

 

 

一方、渡辺謙さんが白血病を克服(寛解?)されて、復帰会見を行った時、

多くのマスコミの論調は、

「渡辺謙さんの 大変な頑張りと

奥様の献身的な支えによってガンを克服した」

というものでした。

多分その通りなのでしょう。それは否定はしません。

白血病との闘いは、想像を絶する日々なのだと思います。

でも、

私の 引っかかるのは、まさにそこなのです。

 

 

「渡辺謙さんが病に打ち勝ったのは、頑張ったから・家族の支えがあったから」

それでは、

 

 

病に打ち勝てないのは、

本人の努力が足りないから・家族の支えが足りなかったから

なのでしょうか。

 

 

・・・もしも私が 白血病になって、あのマスコミ報道に接したら、

私が治らないのは、私が頑張ってないからなんだ、私がいけないんだ、と

自分を責めてしまいそうです。

 

 

実際には、白血病と一口に言っても、

急性骨髄性白血病 ・ 急性リンパ球性白血病・

慢性骨髄性白血病 ・ 慢性リンパ球性白血病

大きく4つに分かれ

更に このうちの1つである、急性骨髄性白血病は、

その原因となる細胞によって、少なくとも8つに細分化され、

更にそれぞれが、その重症度に応じて治療法も

長期的生存率も異なっています

 

 

その中には、たまたま効果的な薬が開発されていて、「治る白血病」 もあれば、

死を覚悟しなければいけないものもあります。

 

 

白血病だけではありません。

肺癌も、胃癌も、卵巣癌も、実は色々な 全く別と言って良いほどの

さまざまな病気の集合体で、

逆に言えばそれぞれが細かく別の疾患に分類されていて、

治療も 生存率も、それぞれが全く異なるのです。

 

 

夏目雅子さんは、闘病の努力が足りなかった

本田美奈子.さんは、家族の支えが足りなかった

・・・だから亡くなられた訳ではないし、

 

 

みんなどんなに頑張っても、いつかは亡くなってしまう時が来ます。

 

 

亡くなられる人も、一生懸命頑張った結果なのだと思って欲しいなぁと思います。

 

たとえ生きていた時間は短くても、

その人がどんなに幸せだったのか、どんなに良い人だったのか、

どんなに充実した人生を送れたのかは、

 

その人の生きた時間の長さや、残した財産の額や 残した家族の数

思い出の数や 写真の枚数 名声の大きさ

そんなものでは絶対に測れないし、

 

 

その人が病を得て亡くなったのは、

何かの報いでも 罰でも けしてなく、

ただただ自然の成せる業、宇宙の中のほんの偶然なのだと、

 

後に 死に行く運命にある私達の誰もが、

地球の長い歴史の中で、ほんの取るに足りない一瞬の時間を、

その人よりも偶然 長く存在していただけなのだと、

そう思っていただけたら、

 

今 病棟で 戦っている方々が少し救われるのかなと思います。

 

 

今日はちょっと堅苦しい文章でした。

 

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2006年9月13日 (水)

今 ふりかえると

最近は何となく、自分のポジションもわかった上に あきらめも加わって、

ガムシャラに勉強していた春先よりも 心理的な余裕が出てきていますが、

まあ一応、忘れない程度に&申し訳程度に 日々の勉強は続けています。

 

 

とはいえ、1日の勉強は9時間は越えているので、

大学受験時代の、少ない時は1日30分、多くても4時間が限界 という

楽チン勉強生活とは 雲泥の差なのですが、

 

☆これもやはり、毎日毎日毎日毎日 一緒に勉強してくれている オジョー のお陰でしょう。

 自分ひとりで勉強していたら、あっという間に堕落して、

 今ごろ廃人になっているか、海外旅行にでも行っているに違いありません。

 

 

しかし、こうして振り返ってみると ナンですね、

 

 

緑内障は 「目が緑色になる病気」 だと思っていたり、

片頭痛は 「頭の片方だけが痛くなる病気」 だと思っていたり、

白血病は 「血が白くなる病気」 だと思っていたり、

 

 

そんな勘違いをしていた自分が愛しくさえ思えます。

 

また数年経てば、今の私をなんて馬鹿だったんだろうと思うに違いありません。

 

 

でも、数年後・数十年後の 「賢い(?)自分」 は、

今の馬鹿な自分がいてこそのことなので、今の自分を否定せず、

一歩一歩、馬鹿脱皮に向けてゆっくり歩もうと思います。

 

 

まずは、99回国家試験と、過去の卒業試験を一通り終えることに、

最近の目標をセットしています。

短いですが、近況のご報告まで。

 

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2006年9月 6日 (水)

言葉の違い

医師の言葉と、一般の方の使う言葉はとても違ったりします。

 

最近では医療サイドも随分気を遣い、意識的に「わかりやすい言葉」を選んでいますが、

ちょっとしたところで 綻びが出てしまいます。

 

昨日は、テレビに出ていたお医者さんが、

「イッソクセイ の症状なので」

と解説しておられました。イッソクセイ = 一側性、つまり、砕いていえば

かたっぽ だけ

病名や症状などの、明らかに難しい言葉は気をつけられても、

こういう日常的な言葉は咄嗟に使ってしまいます。

でも、こういうのが意外と、「説明をわからなくする原因」 なのよね、きっと。

 

 

でも、お互いの言葉の距離感に悩まされるのは、患者さんだけではありません。

大学3年生の頃、私は 「脳卒中」 が、

医学用語で正式に何と言う病名なのか分からなかったし、

いや、今でもよく分からないし、

(脳梗塞?・・・しかも血栓ではなく塞栓の・・?

 脳卒中っていうと倒れるイメージがあるから、脳梗塞よりも脳出血の方が近いのか?)

 

 

最近すごい悩んでいるのが

「血液サラサラ」

このフレーズの定義。

 

いったい、血液サラサラ、って、具体的にどういう状態?!

 

考えたのは、

① ヘマトクリットが低い

水を飲めば、血液が薄まってサラサラに!でも、白血病や膠原病でも、血液を造る能力が低下してくるのよね・・

② ESRが低い、つまりγ-グロブリンが少ない

風邪や癌や膠原病でなければ自然とESRは低くなる。でも、免疫低下状態でも低くなるのでは・・・

③ 血液が固まりにくい

ビタミンKをとらなければ自然に「血液サラサラ」に。でも、出血しても止まりにくくなるけど・・

④ コレステロールが低い

脂がなければサラサラになりそうだけど、極端に低いとそれはそれで問題に。

 

 

と、「血液サラサラ」 も良い面・悪い面の両面があるような気がするし、

さらに、「血液サラサラ」 の度が過ぎると、それはかえって病気みたいな気もするし、

 

第一、「血液サラサラ」が①~④のどれを指しているのか分からないし

(ひょっとして全部? だとしたら、なんて欲張り&便利な言葉!)

 

 

なぜにこんなに ”サラサラ血液ブーム” なのか、

そして人々が ”サラサラ血液” に何を期待しているのか、

分からなくなってるこの頃です。

 

 

素人の自分に戻って 「血液サラサラ」 をイメージすると、

 ●血が鮮紅色で明るい

 ●血液の密度が低い

 ●ビタミンとか、いいものがいっぱい入ってそう

 ●気分も爽快になって、肌が白くなりそう

 ●野菜とか沢山食べるとサラサラしそう

・・って感じもするんだけど・・・

 

 

将来、内科に行くことも ちょっとは考えている身としては、

絶対絶対、いつか必ず

「センセー、血液サラサラにするには、

 どんなことに気をつければいいんですかぁ?」

と聞かれる気がして、そしてそんなこと聞かれたら、

「血液サラサラって仰いますけど、一体血液をどうしたいんですか?」

と喧嘩腰で追い詰めるのも面倒なので、適当に

「水分と野菜を沢山食べましょうか♪」

とかなんとか言って逃げてしまいそうな気がして、不安です。

 

 

・・・あっ!

「血液内科の先生に聞いてみて下さい☆」

って言って逃げればいいのか!(ダメ?)

 

 

ちなみに明日からは最後の就職試験です。

希望順位はあまり高くないので、気力がいまいち充実してませんが、

楽しんできます。

 

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2006年9月 1日 (金)

就職活動 その3

就職活動 第3弾

研修病院としては難易度のとても高い、某有名病院

(一般の方にはあまり知名度ないかと思います)

 

いや、周りから受けろ受けろと言われましてね、

なんのモチベーションもなく 受験してしまったこの病院。

受けるんじゃなかったよ、失敗したよ。ふう

 

受験生の中では知名度・人気度・難易度が抜群に高いながらも、

気乗りしない理由は3つ。

 

① 勤務条件があまりに過酷である

研修医が〔多分〕過労とストレスで心筋梗塞起こして倒れたことで有名です。実際に、病院実習に行ったときに、2年目の先生に1日中くっつかせていただいたのだけれど、

●病棟業務があまりに忙しく、エレベーターを待っている暇もないので、3F→12Fまで階段で駆け上がっている。しかもコレ、1日6往復。

●1日最低でも16時間以上に及ぶ勤務の中で、先生が座れたのは、①昼食の15分、②トイレに入った合計15分くらい、③カルテを書いている合計40分くらい

「最後に家に帰ったの、いつですか?」と聞いたら、ちょっと遠い目をして「10日程前かなぁ・・・」と言っていた。歩いて5分のところに借上げマンションがあるのに!!

もちろん、土曜日も平常通り勤務で、回診もカンファもあります。ってわけで、この病院で勤務するのは体力的に無理です、ハイ。この病院、なんでそんなに人気高いんだろう?医学部生はマゾの集団なのかな?

 

② 上の先生がなんだか厳しそう

エリート集団だっていうのは分かるんですけど、うちの大学でフレンドリーさに慣れ親しんでしまった身には、このピリピリした空気はちょっと しんどいんだよねぇ・・・循環器内科だったからかな。それにしても・・・ みんな目つきもするどいし、いかにもな感じだし・・・

 

③ 受験生に人気が高い

・・・ちょっと矛盾してるんだけど、私は地味なのが好きなので、あんまり人気が高い病院は、ブランドに流されてるっていうか、大衆迎合な感じがいやなんです。もちろん、マニアックなのも嫌だけど、「あっ、そこって、あんまり派手な感じしないんだけど、実はすっごい良い病院なんだよね!」っていう ”隠れ家” 的なところで身の丈に応じて実直に勤められればと思っているので。

とはいえ、こんなに欠点だらけの病院なのに、こんなに人気があって優秀な研修医が集まるのは何故なんだろう、もしかしたら私の知らない長所が沢山あるのかもー!と前向きに思ってしまって受験してみました。

 

 

結果。

筆記試験

「MEN1型(←疾患・症候名です)の遺伝子変異の部位を書け」

・・・知らん。遺伝子変異部位なんて、本に書いてあるの?こんなん?・・・

「人工透析中の患者の腎細胞癌の特徴を書け」

・・・人工透析と腎細胞癌、それぞれなら少しは書けますけど~ 合わせ技で聞かれると降参。・・・

 

と、いちいちマニアックな問題で、

 

 

そりゃあ、日本屈指の優秀な学生ならそのくらい知ってるんでしょうけどっ!

 

 

とこちらを逐一卑屈にさせるような問題だったので、やさぐれてしまいました。

まともに解けたの産婦人科くらい?内科は難しすぎたな。私には。

 

 

面接

学生3名:医師5名

っていっても、グループ面接で何をするでもなく、ただただ志望動機とかいわされる程度。

面接って、出身地だの 医者になる理由だの 実家の家業だの 将来設計だの

結婚予定だの 今までの経歴だの

いろんなプライバシーもバッチリわかっちゃうわけです。

でも、そういうのって、将来同僚になるかもしれない他の学生には

迂闊に知られたくないのですよ。

・・・配慮してほしいなぁ・・・

 

 

極めつけは、

「あなたの人格を変えた出来事があったら教えてください」

・・・って、ハイ?

※人格は、性格と異なり、遺伝子で決まるのではないかと極論されている程の、人間の精神のコアを担う部分とされています。医学的には、「人格崩壊」はアルツハイマーで起こるとされています

性格とか、考え方とか生き方とか、そういうのじゃなくて?!

人格変わるほどの大きな出来事って、

自分の子供が目の前で惨殺されるとか、NYの航空機テロに遭遇したとか、

そのくらいじゃないとないんじゃないの?!

いずれにしてもマイナスイベントだよね・・・

と思っている間に、最初に指名されてしまい、

「ありません。毎日の小さな出来事の積み重ねの中で少しずつ自分の人格を培っています」

と咄嗟に答えたら、面接官やや不満顔でした。

ごめんねー、ドラマティックなお話が出来なくてさっ

 

 

ほかにも、質問と質問の間に脈絡がないことや(学生の話全然聞いてないだろみたいな)

話している学生の方を見ずに、ほかの学生をジロジロ見ていることや、

なんかもうちょっと、どうにかならないだろうかと思うことも多く、

 

結論としては、

筆記試験も全然出来なかったことも相俟って、

この病院に対するテンションは著しく下がってしまいました。

 

 

そんな就職活動。

 

 

追: 母校屈指の「イイ奴」が偶然にもこの病院を受験していて、彼が一緒なら私もがんばってもいいかなー、とは一瞬思いました。1~2年目の研修医の先生もいい人たちだったので、その辺は好きなんですよ~。研修の充実度も高そうだし。

 

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