« End Stageを診るということ | トップページ | 彗星君のこと »

お金をもらうと切なくなるよ

病院では一応、禁止されている「職員への謝礼」
うちも一応遠慮してますが、
公立病院ではないので受け取っても怒られることはありません


私も何度かいただいていますが
チップを下さった方は
何故か1年以内に亡くなってしまうので
いただくと複雑な思いに駆られます。


<仮説1>
癌だと解ると藁にもすがりたくて、お金を渡す気になる

<仮説2>
死ぬ前に他人に優しくしたくなる

<仮説3>
末期癌ではお金の使い道がない


今日もまたいただいたんですが
「ああ、この人も死んじゃうんだ…」
と、とっさに思う私はだいぶひねくれています(/_;)

ちなみにそんなジンクスがあるのは同僚の中でも私だけです。不思議。

さて気になるのは心付けの金額。
私の経験では 5000〜50000円です。
同僚の中には最高10万円という人もいますが
さすがに3万円以上いただくと、ぼったくってるような、犯罪をしているような罪悪感にかられます。

商品券でくださる方もいますが、
デパートなんて行く暇ないので
同じ金券なら図書券の方がいいです。
あとはクオカードとか、スタバカードとかも意外と嬉しいかも…(←あさましい)


お金をいただいても治療は変わらないけれど
点滴とかを新人さんに任せないようにしようとか
何か異変があったらすぐにエコーをあてようとか
色んな時間繰りで融通しようとか
ちょっとのワガママは気にせず受け入れようとか
「心意気」の点で少しだけ変わるのかも。
私も人間なので…

そしていただいたお金は
結局申し訳なくて一銭も使えず
全部家に保管してあります。
同僚もだいたい似たり寄ったりです。

お手紙もよくいただきますが
これはお金より嬉しいです。
でも、一度読んだら読み返すことはないです。
特に今はもう亡くなった方のお手紙は読み返しません。
他人であっても、一度でも主治医を勤めた患者さんを思い出すのは、つらい作業であります。

« End Stageを診るということ | トップページ | 彗星君のこと »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/135952/45269019

この記事へのトラックバック一覧です: お金をもらうと切なくなるよ:

« End Stageを診るということ | トップページ | 彗星君のこと »

2016年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ