唾液腺炎⑧ (炎症が落ち着いてきた)

だいたい8日前後の絶飲食期間を経て、
10日目くらいから、ぐんぐんと食事出来るようになってきた。


もともと、ありあまる食欲が、痛みのせいで封印されていたのだから、痛みの制約が取れた今、食事量がハンパない。
最もこだわったのは、蕎麦。私が食べられなかったときに、子どもが美味しそうに食べていた蕎麦。羨ましくて羨ましくて、その怨念が爆発したのか、蕎麦ばかり食べている。
もともとウドン派なのに、不思議。


発症から14日目には、何不自由なく食べられるようになった。


でも、舌先で右の奥歯をタッチすると、石があるあたりに違和感を感じる。
素人として口の中から触っても、これが石かな?とわかる。
触るとやっぱり痛い。ズキン・ジワンという感じ。
でも、押しても、膿はもう出てこない。良かった。


そうしているうちに、手術予定日が近づいてきた。

唾液腺炎⑦ (Y大学病院受診)

Y大学病院は、家から電車で2時間かかる。
乗り継ぎ3回、とっても遠くてうんざりしたけど、海辺に立つ建物で、ちょっとした気晴らしにはなった。
駅を降りると、改札と病院入口が直結しており、迷わず入れる。


ホームページにアクセスしてから初診まで2日。
スピード展開だ。


唾液腺炎だから水も飲めなくて、当然ブクブクも痛くて出来ないものだから、
歯磨きをしてきていなかったのを思い出した。
絶対口の中を診るに決まっているよね?!と、慌ててコンビニで歯ブラシ購入。


受付→受診までは比較的スムーズだった。
ただ、とにかく名前の確認が激しく感じたのが印象的だった。
何度も何度も名前を言わされるのだ。
舌が痛くて話せない身にはちょっと苦痛。呂律の回らない舌で何度も名乗る。


I 先生は、想像していたより普通の先生だった。
メールでの対応に「神」を感じていただけに、神様って案外見た目は普通なのかと思ってみたりする。
でも、病状や手術の説明はとてもわかりやすかった。

診察も普通にサクサク進み、口の中と顎の両方から石を触ってもらった。
「この辺に石がありそうだなあ」とコメントあり。
確かに、その辺を押すと、痛みがピリッと走る。


とりあえずCTで確認。
唾液腺管内・親知らずの少し手前あたりに、腺管の形に沿うように10mmの石。
ただし、内視鏡手術では、奥行きは問題にならないとのこと。
私の場合、石が円柱のようになっていて、円柱の底面が直径6mmと大きめなので、内視鏡手術の対象にはならないそうだ。


で、どうするかというと、大きい手前の石は、口内法で取り出す。
その穴から内視鏡を入れ、奥(腺管移行部)の小さな石を取り出す。


でも、他の病院なら、顎下腺摘出するはずだった。
それが、ここなら顎下腺を残せる。
I先生も、この状態で顎下腺を取っちゃうのはもったいないよ、とのお言葉。


手術予定がたくさん入っているため、最速で5月とのこと。
5月11日(水)に予約を入れてもらった。
手術予定時間は40分。


ビビる私に、
「親知らず抜くより楽だよ」
「今(=顎下腺炎)の方がよっぽどキツいよ」
と言ってもらって、少し安心した。


とりあえず、術前検査として、血液検査・心電図・胸部レントゲンをした。
次に来るときは、入院するときだ。
2泊3日、全身麻酔、内視鏡下右顎下唾石摘出術。


唾液腺炎の相談したら、クラビットとロキソニンとムコスタを出してくれた。
てっきりマクロライド系とか来るものだと思っていたので、クラビットっていう選択が意外だったけど、
近所の耳鼻科(メイアクト処方)に「ほら見ろ!メイアクトじゃ足りないじゃん!」と心の中で毒づいてみる。
おまけに、I先生は、ロキソニンもしっかりくれたし、ムコスタも出してくれた。
これだけでも、患者的には「神さま、解ってルウ!話が早い」って気持ちにさせられる。
一つ一つの薬は普通でも、患者心が解る人の対応は違うもんだ。


帰り道、名前の確認がしつこいほど行われていたことを思い出していたら、
そう言えば、Y病院は昔、大きな患者取り違え事件を起こしていたことを思い出した。


唾石を取ろうとして麻酔にかかって、
目覚めたら乳房がなくなっていたらイヤだなあ(←乳癌患者さんとの取り違え)
なんて妄想していたら不安が増して、この日は1日ネットで情報収集していた。

唾液腺炎⑥ (Y大学病院で内視鏡手術の検討)

唾石の内視鏡手術では、Y 大学病院が有名と知り、早速ホームページにアクセス。
そこには、I 先生へのメール相談ページがあって、
日曜日の午後、フォームに入力して送ってみた。


日曜日だし、返信は明後日くらいかなー…
などと思っていたら、1時間後に返信がきてびっくり。


「とりあえず診察してみるから来てね」


と、ざっくり(もっともっと丁寧な文で)書いてあった。


とにかく、私はこの一連の流れにびっくりした。
私自身は、メールで相談は受け付けていない。
メールアドレスがバレたら何かと面倒だから。

実際、ママ友に医者だとバレて、メール経由で色々相談されて疲弊したこともあるからだ。
診察してないのにアドバイス求められる。
昼夜問わずメールがきて、返事が遅れると、医者なのに人の命が云々と言われ。
極力、当たらず障らず、受診を優しく促して流すようにしてみても、
診断もつけられずにヤブ医者かと言われ(実際そうかもしれないけど)、
なんとなく診断つけたとしても、「これが間違ってたら訴えられちゃうのかな…」
って、余計に疲弊するんだ。
ママ友だから、余計そうなのかな。
医者や看護師の友人から同じようなメールが来ても、普通に返せるのに、
そうじゃない人に対しては警戒心が先に立ってしまう。


だから、I 先生が直接やり取りしていることに、すごくびっくりした。
しかも今日は日曜日。


本当の医者って、こういう人のことを言うんだな。
と、すごく有り難く感じた。

ちょっとだけ自分を反省した。

唾液腺炎⑤ (唾石を取る手術)

現在3回目の唾液腺炎(顎下腺炎)。
さすがに、ほぼ絶飲食で7日も過ごすと、身体は消耗します。


特に私は2人の子育ての真っ最中。
子どもの送り迎え、子どもの通院、習い事の送迎…と、飲まず食べすで無理しているうちに、身体は悲鳴を上げて、昨日からめまいで立ち上がれなくなりました。


もう、こんなのイヤだ!
こんな痛いの嫌だ!


顎下腺炎は、原因は唾石だけではないようだから、絶対再発しないとは限らないけれど、
でも、唾液腺炎3回とも右だけだし、
少なくともリスクになるものはなくしておきたい。
ついでに、唾液腺マッサージをし続ける生活からも解放されたい。


そう思って、耳鼻科医の友達にメールで相談しました。


Nちゃん「うちで内視鏡手術してるよー!一度おいでよ。」
と言われ、ホームページを見るも、5mm 以上は内視鏡NG ですと書いてあり断念。

I君「うちは内視鏡手術してません…内視鏡手術はまだ新しい治療で、東日本ではS病院とY病院くらいしかなさそうです」

K君「僕も唾石の内視鏡手術はやったことないです。でも、これは今後治療の主流になる予感がします。何か解ったら、逆に教えて下さい。」


と、3人からお返事をいただき、結局Y病院にコンタクトをとることにした。


もちろん、唾石発覚から今まで、手をこまねいていたのではありません。
今まで摘出手術を考えて、大学病院を受診したことはありました。

T大病院口腔外科
「手前の石は口内法で取れますが、奥の石は口内法では取れないので、結論としては、首の外側からアプローチして顎下腺ごと摘出することになります。この場合、顔面神経麻痺などの合併症も起こり得ます」

という説明を受けて、怖くてトンズラしたのでした。


IS大学病院で、放射線下にバスケットカテーテルで石を取るという治療も検討したけれど、石と顎下腺管の間にバスケットカテーテルが通る隙間がなく、断念。


このまま唾液腺が萎縮するのを待ちましょうか…と言われて、数年経過していたのでした。

そんな中、Y 病院の内視鏡手術を知り、少し光が見えてきました。

唾液腺炎④ (原因となる唾石のこと)

こんなに痛い顎下腺炎、原因はなんでしょうか?
唾石があり、唾液が流れにくくなったところに、風邪の菌が逆行性感染したものと思います。


唾石とは何かは、詳しくは他の方に譲ります。

私の場合、初めて気付いたのは、第一子の産後でした。
出産翌日の夜、下の前歯の裏側に、ニョキと突き出る固いもの。
ほっとけず舌でチョロチョロ触っていると、米粒より少し大きな石が出てきました。
全く痛くなかったです。


「何これ、唾石かな?」
と思ったものの、「まあ、出ちゃったから良いか」と深く考えずに、写真一枚とっただけでした。
白い軽石のような感触で、軽く噛むだけでポロポロ崩れました。

一年経った頃、右顎下に腫れを自覚しました。
食事の度に大きく腫れて。
触った感じ、悪性ではないだろうけど、とにかく首のことなら耳鼻科にいこうと近医に駆け込みました。
最初の診断は、「唾石7割。癌3割」とのことで、CTで確認。


石は2個あり、顎下腺の腺管内に10×4mmのものが1つ、
腺管移行部に3~4mmくらいのものが1つありました。

「大きい方だけでもとってあげたいなあ」
と先生が仰り、しばらく口の中と顎下からグリグリ触ってくれていましたが、思いのほか奥にあるようで、外来でとることは断念しました。

この後、唾液腺炎その1を経験。
食事を見るだけで、唾液が溜まり、痛くなるので、子どもの離乳食をあげるのが激しく苦痛でした。


この3ヶ月後、唾液腺炎その2。
ロキソニンを飲みたくても、痛みで口が開かず。
もし、医療関係者の方がこれを見たら、処方の際は、ロキソニンだけではなく、ボルタレン坐薬を出すと良いと思うのですが。


この2回の唾液腺炎で、顎下腺をマッサージすると、排膿(唾と一緒に膿みが口の中に出るのです)が促され、回復が早いと知りました。
酸っぱいものを食べて唾液を出すように言われたけれど、痛くてそれは出来ませんでした。
なんせ、水も飲めないんですから…

唾液腺炎③ (周りの反応)

唾液腺炎(顎下腺炎)はあまりメジャーでないからか、周りの反応も実に淡白。
実際、私も終末期ばっかり診ていたせいか、唾石なんて国家試験の頃に覚えただけ。
へー、そんな病気があるのねえ、ま、良性だし石取っちゃえば良いんでしょ…と軽く考えていた病気に、こんなに苦しめられるとは。


院長先生
「あー、ほんとですね、腫れてますね。あ、もう耳鼻科に診てもらってるんですか?お大事に…」


先輩(15年目の循環器専門医)
「うわあ、痛そ~う。これじゃあランチ行けないね。唾石?そんなのあったねえー!そんなに痛いんだ。可哀想に…」


同僚(消化器内科専門医)
「えええ?ダセキ?そう言えば試験の時に勉強したような気がするよ!へー触らせて~。ホントだグリグリする。痛いの?うわー大変だねー」

一番ひどかったのが、駆け込んだ近所の耳鼻科だ。


診察医(50台くらいの男性開業医)
「ああ…唾石ですね…普通一週間で治りますよ…え?治らない?おかしいなそんなはずは。うちから大きい病院紹介しようにもムニャムニャ…治らない方がおかしいし…腫れてたらウンヌンカンヌン ムニャムニャ…」


で、メイアクト処方される。
こんな強い炎症でメイアクト?気安すぎない?とか思ったけど、
口腔内だし、唾液移行率とかあって理由のあるチョイスなんだろうとグッとこらえて黙っておく。
第一、私は職業明かしてないし…


痛くて痛くて、1日4回もロキソニン飲んでも水も飲めません!と訴えたのに、
処方されたのはロキソニン10回分。2日しかもたない。
「こんなにロキソニン飲んでたら胃が荒れるからね。」
と叱られたけど、痛いんだってば、
「そんなに胃が気になるなら、ガスターなりムコスタなり出すのがあんたの仕事でしょー!!」
と叫びたいが、顎が痛くて声も出せずにぐっと飲み込む。


唾石摘出したいんだけど、いい病院知りませんか?と聞いても
「うーーーーんムニャムニャ慶応とか?ムニャムニャ」
とムニャムニャ弁でケムに巻かれ。


ヤブ耳鼻科め!と心の中で毒づく私。


できたら続く。

唾液腺炎②

…正しくは「顎下腺炎」です。


さて、顎から頭のてっぺんまで焼け火箸をグリグリ差し込まれるような激痛。
もうどうにもこうにも、ここから先は記憶にありません…


ロキソニンがやっと効いてきたかも…と思ったと同時にウトウトしてしまいました。


ここで改めて世のネット情報を集めるのですが、

①食事の度に腫れる・痛む
→そもそも痛くて食事ができません。ひどいと痛みで口を開けられないので、ロキソニン飲めません。

②顎下がぷっくり膨らむ
→過去2回の唾液腺炎の経験から、唾液腺マッサージを無意識に行うように癖がついており、膨らむことはなかった

③一週間くらいすれば治ります
→私の場合は過去2回とも、14日間はかかります

④抗生剤と痛み止めで治療しましょう
→それはそうなんだけど、飲めないのよ


ネットでも、私のように激しい痛みの人がほとんどいなくて、もし他に誰か心細い人がいれば、情報共有したいと思って久々にブログを書いています。
私は医者ですが、唾液腺炎の専門知識はないし、医療相談には乗りかねます。あくまで患者としての見方です。

唾液腺炎①

こんにちは、数年ぶりです。華です。
いきなりですが、唾液腺炎のことを、患者の立場で書こうと思います。


今、人生3度目の唾液腺炎中です。
ネットで検索しても、「炎症起こるよ。抗生剤で治るよ」なんて気安いことしか書いてなくて、
ただの風邪とどこが違うのか?というくらい軽々しく書いてあるので、実体験を書いておこうと思います。


色々疲れていて、風邪もひいてました。
もともと唾石が右顎下腺に2個あります。
タイミング的に、風邪の菌が唾液腺に入ったのだと思います。


第1病日。右顎下腺になんだか違和感あり、必死で唾液腺マッサージをしていました。
第2病日。本格的に痛くなりロキソニン投入。耳鼻科でメイアクト処方される
第3病日。何も食べられない。水を飲むのも苦痛。頑張ってアイスを少し。呂律は全く回らず、痛みで発語不可。
第4病日。ほぼ絶飲食。ロキソニン飲みたくても、口が開かず飲めない。
第5病日。飲水脱水気味。トイレ回数1回。体重は3~4kg痩せている。
第7病日。朝から痛みで何もできず、無理矢理朝の身支度をしていたら、右顎下腺に激痛が!!


痛い!痛い!痛い!
歩くのも痛い。
布団に倒れ込む。うつ伏せで痛い。少し顔を傾ける。痛い。
ちょっとお尻を上げたら一瞬少し良くなる、でも激痛。
頭まで爆発しそう…


痛みで悶絶するってこういうことなんだと。
身の置き所なく、末期の蝉のように体がもんどりがえります。
旦那が救急車呼ぼうか?と慌ててたけど、
「唾液腺炎で救急いってもやることないじゃない、
さっき飲んだロキソニンが効いてくるのを待たないと…」
と考えてはいても、声も出ずに身を捩るだけ。
牛の出産みたいに、気付くと涙がポロポロ出ている。
しかし、これは私の出産より痛い。


あとで聞いたら、痛みで旦那を蹴飛ばしていたそうですが、記憶にありません。


今日第9病日。気が向いたらまた続きを書きます。

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